防災ファニチャーのラインナップを強化する新製品を発売
株式会社コトブキ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:深澤光幸、以下コトブキ)は、防災ファニチャー※のラインナップを強化する新製品を9機種51製品発売いたします。2012年1月より出荷開始予定です。
■ 防災ファニチャー誕生の経緯と背景
1995年の阪神・淡路大震災で公園が避難や物流支援の拠点など重要な役割を担ったことから、旧建設省、(財)都市緑化技術開発機構などにより研究会が発足し、コトブキも参画、災害時の公園のあり方が議論されました。そして1999年「防災公園 計画・設計ガイドライン」が発表され、弊社ではそれに基づいて、防災ファニチャーを自社開発し、2000年より規格製品として製造・販売しております。 現在では全国の公園や学校、マンションや団地の外構等でご採用いただいております。
そしてこのたび3月に発生した東日本大震災を受け、コトブキでは独自に現地の視察やヒアリングを行い、公園等に求められる役割が阪神・淡路大震災とは異なる状況であることがわかりました。多様な災害時のニーズに対処できるよう、さらなる製品ラインナップの充実を図り、新製品を開発、発売に至りました。
かまどベンチ |
炊き出し使用例 |
■ 新製品開発の背景
1)「温かい食事、寒さ対策」 → ニーズの高いかまどベンチ※※のラインナップをさらに強化。
大人数への対応として五徳を4つ備えた縁台タイプを追加しました。また既設のサークルベンチが災害対応になる「かまどセット」を開発。かまどセットは既存のベンチに簡単に収納でき、災害時取り外して炊き出しを行う場所に運び使用できます。
2)「停電による暗闇の危険や恐怖、電源の確保」
→ 夜間の停電でも避難誘導に役立つ照明や車止めを追加。非常用電源も装備。
ソーラー照明灯やソーラー照明付き車止めなどの避難誘導に役立つ製品ラインナップを充実させました。また誘導だけでなく非常用電源付の照明灯を追加。災害時、ソーラーによる電力の有効利用が可能です。
3)「水の確保」 → 低価格の立水栓を開発し水が確保できる可能性を高める。
自宅の水道が止まった場合でも、自宅以外の場所で水が出たために水道水を確保できたという事例が東日本大震災でもありました(霊園、屋外にある水栓など)。断水する場所が予測できない中で、複数の水栓を設置することで水道が使用できる可能性を高めるため、低価格の水栓を新たに加えました。
※ 防災ファニチャーとは、災害発生時に活用できるよう設計・設置されたベンチやシェルター等のストリートファニチャーのこと。
※※ かまどベンチとは普段はベンチとして使用し、災害発生時に座面を取り外し、かまどとして炊事や焚き火に利用することができるベンチのこと。納入台数は600台を超え、現在最もニーズが高い防災ファニチャー。
■ 新製品ラインナップ
・かまど縁台 ¥680,000 (¥714,000税込)~ |
・サークルベンチ用 かまどセット ¥76,000 (¥79,800税込)~ |
・収納縁台 ¥435,000 (¥456,750税込)~ |
・立水栓 ¥67,000 (¥70,350税込)~ |
・防災パーゴラ ¥3,500,000 (¥3,675,000税込)~ |
・防災テントセット ¥350,000 (¥367,800税込)~ |
・ソーラー照明灯 (非常電源付) ¥900,000 (¥945,000税込)~ |
・ソーラー照明付 車止め ¥107,000 (¥112,350税込)~ |
・ソーラー照明付 車止め ¥55,000 (¥57,750税込)~ |
■ 既存製品ラインナップ
・かまどベンチ
・かまどスツール
・収納ベンチ
・トイレベンチ
・マンホールトイレ など
各製品の詳細はこちらでご覧いただけます≫
【参考資料】
■ 防災ファニチャーの歴史と販売数の推移 (PDF:85KB)
■ WEBカタログ「コトブキの防災ファニチャー&サイン」
■ WEB特集 「災害に備えるまちづくり 防災ファニチャー」