まちの風景をつくる、高架下のあり方

まちの風景をつくる、高架下のあり方

まちの余白から生まれた、公園という答え


高架下をどう使うか。

それは、図面や制度だけでは決めきれません。



鉄道の高架化は、踏切をなくして安全を高めたり、

線路で分かれていたまちをつなぎ直したりするために進められています。

その一方で、必ず生まれるのが、高架の「下」に連続して広がる空間です。



通り道にするのか。緑地として整えるのか。

それとも、人が集い、滞在する場所にするのか。



武蔵野市立 中央高架下公園と文京区立 音羽児童遊園も、

こうした検討の先に生まれた場所です。

武蔵野市立 中央高架下公園 わくわくひろば

武蔵野市立 中央高架下公園 わくわくひろば

高架下が、公園として選ばれる理由高架下が、公園として選ばれる理由

高架下空間の使い方を検討する中で、

近年、公園として整備される事例が増えています。



都市部では、新たに公園用地を確保することが年々難しくなり、

身近に使えるオープンスペースの在り方がいま、見直されつつあります。



高架下は、駅や住宅地など生活動線のすぐそばにある場所です。

決して条件の良い空間とは言えなくても、日常の延長として自然に立ち寄りやすい。

そんな立地や距離感が、高架下を「公園にする」という考え方を広げています。

高架下開発に求められる、もうひとつの役割高架下開発に求められる、もうひとつの役割

高架下空間は、単なる余剰地ではなく、

まちに新たな価値を生み出す場所として注目されてきました。



JR東日本による秋葉原の「2k540」をはじめ、高架下を活用した商業施設や文化拠点の整備が進み、

その動きは私鉄各社にも広がっています。



一方で、すべての高架下を商業施設として開発できるわけではありません。

騒音や日照、敷地条件など、制約の多い場所も少なくないのが現実です。



そうした中で選ばれるのが、公園や広場といった「集い」のための空間です。

文京区立 音羽児童遊園

文京区立 音羽児童遊園

住宅地に寄り添う高架下の公園
住宅地に寄り添う高架下の公園

住宅地に面した高架下の公園では、

人が集まることで生まれるにぎやかな声が、騒音として受け取られることもあります。



だからこそ、公園はつくって終わりではなく、近くに暮らす人たちの声に耳を傾けながら、

ともに使われ方やあり方を考え、育てていく場所でもあります。



収益を生む施設だけではなく、人が立ち止まり、過ごし、関係を育む場所。

高架下は、そうした役割を担うことで、まち全体の価値を支えています。

文京区立 音羽児童遊園

文京区立 音羽児童遊園

変わりはじめた、高架下の公園の風景
変わりはじめた、高架下の公園の風景

これまでの高架下の公園には、暗く立ち寄りにくい場所という印象がありました。



しかし近年では、ゴムチップ舗装によるやわらかな足元、

色彩を取り入れた空間構成などが増えてきています。



足元に色が入り、視線が下に抜けることで、空間全体が明るく、開かれた印象に。

実際の照度が大きく変わらなくても、「入りやすそう」「使ってみたい」と感じさせる空気が生まれています。



人が行き交い、遊ぶ様子が自然と目に入り、思わず立ち止まりたくなる。



そんなふうに、「使われている」ことが伝わる場所へと変わってきています。



また、高架下という環境を生かし、雨の日でも濡れずに遊べる、天候を気にせず散歩ができる、

日常の延長として、自然に使われる場面も増えてきました。

武蔵野市立 中央高架下公園 わくわくひろば

武蔵野市立 中央高架下公園 わくわくひろば

まちの余白が、居場所になるまで
まちの余白が、居場所になるまで

高架下という、制約のある空間だからこそ、生まれる使われ方があります。



毎日の動線のすぐそばで、立ち止まり、遊び、過ごす。

特別な目的がなくても、自然と人の時間が重なる場所。



武蔵野市立 中央高架下公園と文京区立音羽児童遊園は、

高架下という「余白」が、まちの中の居場所へと変わっていくひとつのかたちを示しています。

文京区立 音羽児童遊園 乳幼児用遊具の集まったエリア

文京区立 音羽児童遊園 乳幼児用遊具の集まったエリア


記事作成:マーケティング本部 宇津木



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