2013.12.27 重要

静岡市におけるかまどベンチのかまど内部土間の加熱破損に関するお知らせ

さる 2013 年 12 月 1 日、静岡市羽高公園で実施された防災訓練の際に、弊社ベンチ座面製品を利用した防災用「かまどベンチ」が設置された土間コンクリート部分が大きく破損、破片が飛散する事象が発生いたしました。

当該事象を受け、弊社では緊急に原因調査、および対応策の検討を進めて参りましたが、その間、関連報道により、類似製品等にご不安を感じられたお客様からたくさんのお問い合わせがございました。これまで調査中のため、詳細な情報をお届けすることができず、ご迷惑をおかけしたこと、この場をお借りしてお詫び申し上げます。



【事象】
静岡市羽高公園で実施された防災訓練の際に、弊社ベンチ座面製品を利用した防災用「かまどベンチ」が設置された土間コンクリート部分が大きく破損、破片が飛散した。

【調査概要】
かまどベンチ本体が破損した事実はなく、弊社で施工を実施していない床面土間部分の破損であったが、破損した床部について、破損部の組成、到達温度、および想定原因を特定する第三者機関(※)による調査を実施した。

【調査結果】
・直火設置部の温度は推定 300℃以下であった。
・破損したかまど床土間部は、納入前の弊社図面上の仕様である均しコンクリートとは異なる、モルタル状で施工されていた。
・本分析では明らかではないが、床面破損は、加熱部の熱膨張による変形および内部応力の増大によるものと考えられる。


【今後の対策】
一般的に、コンクリートへの直火加熱は、破損の可能性があると言われております。
そのため、かまどベンチ、かまどスツール、かまど縁台、過去廃番となっている加熱を伴う商品について、使用時にはレンガなどの耐熱・不燃材を敷設する(※※)ことの推奨を推進するため、弊社ホームページや製品説明書(同梱)、類似製品を提供する他事業者へ業界団体を通じて喚起して参ります。


弊社設置ウェブサイト例
『かまどベンチをご利用いただく際のご注意』

※ ISO/IEC17025 の要求事項を満たす試験機関であり、(独)製品評価技術基盤機構(NITE)より登録認証機関の認定を取得している「株式会社太平洋コンサルタント」

※※ 加熱部の温度変化をレンガ敷設の有無で比較した実験 (弊社調べ)
一般的に強い火力を再現するため、薪(および助燃剤)を使ったコンクリート燃焼加熱実験を実施。加熱開始から30分・100分で、加熱コンクリート部位の到達温度を、レンガ敷設の有無の場合で、それぞれ確認しております。

レンガ敷設 あり 44.7℃(30分)→ 97.8℃(100分)
レンガ敷設 無し 191.3℃(30分)→ 338.2℃(100分)
利用したレンガ: 一般のホームセンターで購入/寸法: W210mm×H60mm×D100mm/重量: 約 2kg /JAN コード:4920501065123

以上から、市販レンガ敷設により加熱部のコンクリートの到達温度と加熱速度が、大幅に緩和されることを確認しており、破損リスクを低減する効果を確認しております。

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